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【災害支援】『避難所とトランスジェンダー(FTM)』情報提供

手話動画『避難所とトランスジェンダー(FTM)』


ろうLGBT東北代表、動画デビュー!(・・;

2016年4月に発生した熊本大震災で被災されたろうトランスジェンダー(FTM)に対して何かできないだろうかという思いから、手話動画にて情報を提供させていただきました。

本動画には字幕が付いておりませんので、文章を掲載いたします。


【動画内容】
ろうLGBT東北の泉之介(せんのすけ)、トランスジェンダー FTMです。
テーマは『震災(避難所)とトランスジェンダー(FTM)』です。

もし、大きな地震や災害が発生したとき、トランスジェンダー特にFTMが困ることや大変なことは何かあるのか?をお話しします。
その前に…家が無事な場合は家で待機するケースと避難所へ行くケースがあると思います。今回は、避難所生活を余儀なくされた場合についてお話ししますので、ご理解ください。

①避難所に行って困ること…「トイレ」です。大体の避難所は、男女別のトイレが多いです。車椅子トイレも施設によっては増えてきているところですが、高齢者や車いすユーザー優先であることから、歩ける自分が行くのはとても気まずいので行きづらいです。また、服装や髪形などで男女どちらのトイレに行けばいいか分からず悩むこともあります。

それから、手術がまだで男性ホルモン注射治療中のFTMは定期的に注射を受けなければなりません。注射が受けられない期間が長くなると、生理が再開してしまいます。その場合、生理用ナプキンが手元にないときは避難所からもらうことができますが、男性の恰好をした自分が生理用ナプキンをもらいに行くのはとても抵抗があります。仮に、家族や友人に代わりに受け取るようお願いして生理用ナプキンを手にいれることができたとしても、男性トイレにはエチケットボックス(使用済ナプキンを捨てる箱)がありません。捨てる方法にも困ります。

②避難所生活が長くなると、避難所などが共同風呂を用意してくれます。トランスジェンダーFTMは…男性風呂にはほぼ入れません。女性風呂に入るのも…「痴漢~!」と言われたり白い目で見られたりすることがあるので、入れません。仕方なく、タオルで体を拭く、水道水で頭や顔を洗うしかありません。

③避難所生活とはあまり関係がないかもしれませんが、男性ホルモン注射を受けているFTMは、病院が閉まっていたり薬剤の流通がストップしていると注射が受けられません。生理が来るんじゃないか…体の変化が遅れるんじゃないか…など不安な気持ちを抱え、精神的に辛くなります。

では、どう対処したら良いのでしょうか?残念ながら、僕自身も詳しく分かりません。
ですが、地域の中に当事者団体があれば相談したり、避難所の窓口に行って男女兼用トイレや個室シャワーの用意をしていただけませんか?と交渉してみるのも一つの手段かなと思います。

1人で悩まないで、分かってくれる仲間や友達、そして当事者団体にまず相談してみてください。



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